N-ONEにはスタンダートモデルとプレミアムモデルが用意されているですが、それぞれのモデルにTourer（ツアラー）という名称が付くタイプが用意されています。
このTourer（ツアラー）というのが、ターボ車ということなります。
今回試乗したのもターボ車のプレミアムモデルでしたが、ここでは主にターボ車とノンターボ車の違いについてご紹介したいと思います。

走りやすく力強いターボエンジン

ターボエンジンというのはざっくり説明すると、タービンの力を使って、通常のエンジンにさらに後押しする力をプラスしているようなエンジンです。
エンジンのリッターを増やすのではなく、タービンをつけることでことで力を足しているんですね。

ターボ車とノンターボのNA車の差は多分にあります。
軽自動車の中でもN-ONEのエンジンは、ターボでなくてもさすがホンダというだけあってかなり良いと思いますし、パワーもあるし、燃費も良いです。

しかし、ターボとなると格段に走りがよくなります。
アクセルを踏んだ後に、さらに力を押し出してくれるような力強さがあります。
ひと昔前のような急加速をするというのではなく、例えるなら、ハイブリッド車のように、走りやすいうえに後押ししてくれるような力を感じることができます。

ちなみに、ホンダの軽自動車ではハイブリッドは出ないんですか？と質問したところ、
「ハイブリッド車だとモータの電池が重量になってしまって、軽自動車の枠組みを超えてしまうことになる」との営業さんからのお話。
最近は軽くて薄い電池ができていたりするので技術的には可能だそうですが、今のところ実現するとなると価格が高くなりすぎてしまいそうなので、ホンダではまだしばらくは作らないでしょう、とのこと。

スズキだと人気のハスラーやワゴンR、スぺージアなどがSエネチャージといういわゆるハイブリッドシステムを設置していますが、ホンダではまだその辺りは開発が遅れているようです。

「でもターボ車なら、坂道や高速でも安定した走りをしてくれますよ。」
と営業さん。
後押ししてくれる力はターボでも十分ですよ！と笑っていました。
そして、「ガソリン車のフィットよりもよく走ると思います。」とも。

もちろんこれは個人の感想なので、正確なコメントじゃないかもしれませんが、確かにこのしっかりとした走りからは、リッターカーの小さい車だったら負けないくらいの力を感じました。
軽自動車特有のエンジン音の軽い感じもなくなって、坂道でも心強いですし、高速ならスピードも出せると思いました。
高速試乗まではできませんでしたが、３車線の国道では力強く加速してくれました。
リッターカーと大きな差がないなと本当に感じたので、小さい車でいいなら、N-ONEで十分！と思えるくらい、いい走りをしてくれます。

ターボ車のデメリット

走りがパワフルで走っていて気持ちのいいターボ車ですが、だからといって何もかもが良い、というわけではありません。
デメリットもいくつかあるそうです。
まず一つ目は、ターボ車にするとNA車よりも燃費は悪くなってしまいます。
もちろん致し方ないことなのですが･･･。
そして二つ目は、スタンダードタイプに比べると、車内の音がうるさくなってしまうことです。
ただ、元々静粛性に優れた設計になっているN-ONEなので、ターボ車になってもそんなに気になることはないと感じました。
今回試乗したプレミアムモデルだと、さらに防音材が多く使用されているそうなので、スタンダードモデルのターボ車よりもっと気にならなくなると思います。

N-ONEのターボ車にはクルーズコントロールが標準装備

クルーズコントロール機能が、スタンダード・プレミアムモデル共にターボ車になるとついてきます。
このクルーズコントロール、60km/h以上100km/hのスピードで走っている時に、CRUISEというボタンを押すと、そのスピードを保って走ってくれるという機能なのです。

ハンドルの右側にある、三角のボタンにCRUISEと書いてあるのがそのボタンです。
アクセルを踏まなくてもその、このボタンを押した瞬間の走行スピードで、走ってくれるんです。
クルーズコントロールは、高速での長時間の運転などではかなり楽になるかと思います。
もちろん定速走行をやめたければ、もう一度押して解除することもできます。

軽自動車で今現在このクルーズコントロール機能がついているのは、ホンダのNシリーズだけではないかと思います。
これはすごいことですよね。

ターボ車だからこそ付いている機能もいいですが、とにかくターボの力で走る力強さは、軽自動車を少し甘くみている人にとっては衝撃的だと思います！
ぜひ体感してみてほしいですし、体感したらやはりターボ仕様のツアラーモデルを選びたいと思ってしまうのではないでしょうか。
買い物や、駅までの送り迎えだけしか使わないようだったら、ツアラーを選ぶ必要はないかもしれませんが、高速をよく使う人や坂道の多いところに住んでいる人には、本当にオススメだと思います！

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