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マツダ・アクセラスポーツXD(MT車)の走行性能(1/10)

実際に峠道で走ってのインプレッションを述べたい。
場所は知っている人なら知っている某漫画の舞台にもなっている群馬県の碓氷峠と妙義山にした。

マツダ アクセラスポーツXD

アクセラスポーツXD(MT)

ハンドリングは軽快そのもの

まず、妙義山のクライムヒル。直線が最初の登りと最後くらいしかないタイトなコーナーが続くコースレイアウト。

群馬県 碓氷峠

しかし、2.2リッターSKYACTIV-Dエンジンは登り勾配などもろともせずに進んで行く。やはり、42.8kgm/2000rpmは伊達じゃない。高回転まで回さないと登っていかないガソリンエンジン車と違ってかなり楽に運転ができた。シフトは3速に入っていることが多く、ところどころタイトなコーナーで2速にシフトダウン。加速して4速に入れてもすぐに3速にシフトダウンとMT車の醍醐味をたっぷりと味わうことができた。

群馬県 碓氷峠

クライムヒルでは前輪に荷重が集中しないため、ハンドリングは軽快そのものだった。ステアリングを切った方向にスッと向きが変わっていく、乗っていて大変気分が良かった。コンセプト通りの人馬一体を体験することができた。

群馬県 碓氷峠

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優秀なSKYACTIV-Dエンジン

一方、碓氷峠のダウンヒルでは違った一面が出てきた。
荷重が前輪に集中するため、ハンドリングが重く感じる。

群馬県 碓氷峠

FF車であることはもちろんだが、他のグレードに比べてXDは車体重が重い。これは、ディーゼルエンジンを積んでいる影響が大きい。いくら軽量化が進んだとはいえ、他グレードのガソリンエンジンと比べると明らかに重い。

FF車であることに加えて、車両前方に載っているエンジンが重いというのはダウンヒルの走行性能を低くしてしまっていると言わざるをえない。ダウンヒルでの軽快感を楽しみたい方には1.5リッターのSKYACTIV-Gをお勧めする。しかし、それでもなお実用域で扱いやすいパワーを得ることができるSKYACTIV-Dは優秀と言えるだろう。

実用域での扱いやすさ

僕は以前、シビック Type R(FD2)に乗っていたことがある。
シビックといえば、ホンダのお家芸のVTECエンジンを搭載していて、その素性は6000rpmから性格が変わったかのように唸りを上げ一気に吹け上がる官能的なものだ。
その官能性に酔いしれながら峠に行くのだが、高回転域をキープしながらコーナーを攻めることは素人には難しいのだ。特にダウンヒルで高回転域をキープして曲がろうとしようものならそれ相応の覚悟をしなければならない。これまた某漫画の主人公のようにレッドゾーン寸前までエンジンを回してコーナーに突っ込むことなど常人には不可能なのだ。かといって、VTECのような超高回転型エンジンの車を実用域でコーナーを曲がったのでは物足りない。

それならば、扱いが難しくなる高回転域は捨て置いて実用域で扱いやすいパワーを得られるエンジンの車を乗った方がずっと幸せなのではないだろうか。

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Sumi

Sumi認定ライター

投稿者プロフィール

30代 男性 群馬県在住

群馬県在住で、週末には県内の峠道に出没。普段は地元の企業で就労中。

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